高さの合わない枕を使っているといびきをかくといわれていますが、本当なのでしょうか?
ここでは、いびきと枕の関係について解説していきます。
いびきは枕の高さによってかくこともある?
飲酒や肥満、加齢などの理由は特にないのにいびきをかいてしまう場合、今使っている枕の高さに原因があるかもしれません。
枕が必要以上に高い場合には、いびきの原因になります。
高すぎる枕を使用していると、首や肩の高さと差が出てきます。
このような状態で仰向けで眠ってしまうと、あごを引いた状態になるため、舌根や喉頭蓋という肺の入り口部分が狭くなり、呼吸時の空気の出入りががスムースに行われないため、いびきをかくようになってしまいます。
では、なるべく低い枕を使えばいびきを防ぐことができるのでしょうか?
その答えはNOです。
高すぎる枕がいびきの原因となるように、低すぎる枕もいびきを誘発します。
その原因はのどの筋肉の衰えにあります。
低すぎる枕を使うと、のどの筋肉や舌が弛緩した時に上気道がふさがれやすくなり、狭くなります。
このような状態もまたいびきの原因となります。
いびきの原因によって、適切な枕の高さは異なってきます。
今までいびきをかかなかったのに、急にかくようになってきたという場合には、今まで使ってきた枕の高さが体に合わなくなったということも考えられます。
いびきは枕の固さと関係がある?
いびきは枕の固さにも影響されます。
一般的に頭が沈むほどやわらかい枕は、不自然な首の角度を睡眠中に継続してしまうため、いびきの原因となります。
柔らかすぎる枕を使うと、首の角度が不自然になること以外にも、のどや舌の筋肉が弱っている場合などに舌がのどのほうに落ち込み、呼吸するときの空気の通り道である上気道をふさいで狭くなるためにいびきの原因になってしまいます。
ですので、いびきの対策に向いているのは、頭を適切な高さにしっかりと固定できる固めの枕です。
しかし、固すぎる枕を使うと、今度は肩こりや頭痛の原因となるので、固ければ固いほど良いというわけではありません。
いびきをかかない快適な睡眠を得るためには、適度な硬さがある枕が向いているといえます。
枕を選ぶときは、実際に寝心地を試してみて、自分が一番リラックスできる枕を選ぶようにしましょう。
いびきをかきにくい枕の選び方
いびきをかきにくい枕を選ぶポイントは三つあります。
ます一つ目は素材です。
通気性が良い羽毛や適度な硬さの高反発枕を使うといびきを防ぐことができます。
しかし羽毛の枕には耐久性、高反発枕には価格がデメリットとなるので、それ以外の素材の枕を試してみるのもよいかもしれません。
次のポイントは枕の高さです。
枕の最適な高さは人それぞれですが、一般的には仰向けに寝た時に立っているときと同じような位置に頭が固定される高さの枕が理想的であるといわれています。
それを見極めるためには、枕に頭を乗せた時に、のどや首筋に圧迫感や違和感を感じないか試してみるとよいでしょう。
首の角度が約15°程度になる枕がお勧めです。
この高さの枕を使うと、首周りの筋肉が適度に緩むので、リラックスして眠ることができます。
最後のポイントは枕の大きさと重さです。
十分な幅があり、寝返りを打っても頭がはみ出さず、適度な重さがあり、寝返りを打ってもずれることがない枕を選ぶようにしましょう。
まとめ
- 高すぎる枕はいびきの原因となる
- 適度な硬さの枕を選ぶことでいびきを防ぐことができる
- 枕を選ぶときは仰向けに寝た状態でも頭が立っているときと同じ状態になる枕を選ぶ
ここまで、枕といびきの関係性について解説いてきました。
枕の高さや硬さがいびきに大きく関係していることがお判りいただけたと思います。
枕を選ぶときは、仰向けで眠った状態のときに首が約15°ていどの角度になる枕を選ぶことで、いびきを防ぐことができます。