いびきをかく原因には様々なものがありますが、特に原因もないのにいびきをかく場合には、何らかの疾患があることが考えられます。
そのような場合には早めに病院に行くことが大切なのですが、何科にいけばよいのかわからないといった方も多いと思います。
ここではいびきの病院での治療について解説していきます。
いびきに治療法はあるのか?
特に原因が思い当たらないのにいびきをかく場合には、睡眠時無呼吸症候群などの重大な疾患があることが考えられます。
このようないびきは、病院で治療することができます。
アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まり、それによって口呼吸になりいびきをかく場合には、点鼻薬を使って鼻詰まりを解消し、いびきを抑えることができます。
これが一番簡単な治療法ですが、点鼻薬が体質などの関係で使えない場合には、レーザーを用いた外科的な手術を行うことで鼻づまりを治す必要があります。
それ以外にもいびきの症状が軽い人は、マウスピースを使って口呼吸や舌がのどのほうに落ち込んでしまうことを防いだり、首周りの脂肪を落とし、気道を広げるためにダイエットを行ったりする治療法があります。
いびきの症状が重篤である場合には、持続陽圧換気という鼻から空気を送り込んで、呼吸をサポートする治療が行われます。
いびきの治療は病院の何科にかかればいい?
では、いびきの治療を受けたい場合には、何科を受診すればよいのでしょうか?
最近できた睡眠外来は、一番いびきの治療に向いている科だといえます。
この睡眠外来は睡眠時無呼吸症候群の検査や治療に対応しているので、いびきの治療は一番向いているといえます。
近くに睡眠外来がない場合にはどうすればよいのでしょうか?
とりあえず内科を受診しようと思う人が多いようですが、いびきは鼻やのどの病気なので、耳鼻咽喉科を受診するのが正しい選択です。
それ以外には呼吸器科や循環器科などでもいびきの治療を行ってくれます。
内科がこれらの科を兼ねている場合もあるので、そのような内科を受診してもよいでしょう。
睡眠外来以外の科を受診する場合には、あらかじめその病院が睡眠時無呼吸症候群の治療を行っているか調べてから受診するようにしましょう。
かかりつけの病院がある場合には、まずその病院を受診し、適切な治療ができる病院を紹介してもらうこともよい方法です。
いびきの治療に保険は適用される?
いびきが気になって、病院を受診する場合、健康保険は適用されるのでしょうか?
いびきのみの症状を治療するためには保険の適用を受けることができません。
しかし、鼻炎などの鼻詰まりなどいびきに病的な原因がある場合の治療には保険が適用されます。
また、いびきの治療を受ける際に、そのいびきが睡眠時無呼吸症候群の症状であるという診断が下りれば、保険を利用することができます。
ただし、睡眠時無呼吸症候群であるとの診断が下りると、同時に合併症である高血圧や糖尿病、心不全、不整脈も併せて検査を行う必要が出てきます。
これら睡眠時無呼吸症候群とその合併症の検査の中には個室で行われるものもあるので、入院が必要になり、差額ベッド代や食費、その他雑費などが必要になります。
検査や治療にどの程度の費用が必要になるのか、あらかじめ利用したいと思う医療機関に相談しておくことをお勧めします。
まとめ
- いびきには鼻詰まりの解消やマウスピースの利用、持続陽圧換気などの治療法がある
- いびきの治療には睡眠外来が最も適しているが、それ以外にも睡眠時無呼吸症候群の治療を行っている病院でも可能である
- いびきの治療自体には保険は適用されないが、いびきが病気の症状だと認定されれば保険適用が認められる
ここまで、いびきの治療に関して説明してきました。
いびきの治療は睡眠時無呼吸症候群などの病気の症状である場合があります。
飲酒など特に原因が思いつかない、かつ慢性的ないびきをかく場合には、専門の治療期間を受診することをお勧めします。