子供を虫歯にさせないために、甘い物をできるだけ控えている家庭は結構ありますよね。
でも、大きくなってくるにつれて、完全にママの思い通りにはいかないケースも出てきます。
友達の家でケーキが出てきたり、保育園などで間食が出てきたり…。
3歳頃になると、子供は大人に負けないくらいお菓子を食べられるようになります。
子供を虫歯にならないようにするためには、効果が高い歯磨き粉を選ぶことが大切です。
今回は「フッ素」の効果に注目してみました。
フッ素の秘密や効果をいろいろ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「3歳の歯磨き粉選び」フッ素入りが良い?
ドラッグストアやインターネットなど、子供用の歯磨き粉には驚くほどたくさん種類があります。
パッケージの裏側を見ると、「フッ素入り」「フッ素配合」と表示されたものが多くを占めますね。
また、歯医者さんで売られている歯磨き粉は90%以上がフッ素入りだそうです。
フッ素入りの歯磨き粉が広く支持されているのは、虫歯予防に高い効果があるからです。
歯医者さんでは、子供の歯にフッ素ジェルを塗るという虫歯予防もしていますよね。
小学校や幼稚園でフッ素塗布を実施している地域もあります。
フッ素入りの歯磨き粉からどれを選ぶ?
- 適用年齢(3歳児が使って良い物)に合わせて選ぶ
- うがい・ゆすぎが苦手な子供には、ゆすぎ不要の物を選ぶ
- 子供が積極的に歯磨きをするように、好きな味を選ぶ
1歳児や2歳児と比べて、3歳児は口をゆすぐのも上手になってきますね。
でも中には、ゆすぎが苦手という子供もいます。
そういう場合は、「ゆすぎ不要・飲み込んでも問題なし」などと表示された物を選ぶと良いようです。
フッ素入りの歯磨き粉の効果
ここでは、フッ素の効果について説明します。
歯のすき間や奥歯に「食べカス」があると、虫歯になるリスクが高まります。
でも、実は食べカスだけで虫歯になるというわけではありません。
子供の口の中に「ミュータンス菌」と呼ばれる虫歯菌がいると、食べカスが虫歯の元になるのです。
虫歯菌は食べカスの中から「糖」を使って、「酸」を生み出します。
酸が歯を溶かしていくというのが虫歯ができるメカニズムであり、それに対抗するのがフッ素効果なのです。
■フッ素歯磨きが歯にもたらす効果とは?
- 虫歯菌に「酸」を作らせない働きをする
- 溶けて柔らかくなってきた歯の「再石灰化」をうながす
- 「歯質」を強化する(歯を硬くする)
フッ素入りの歯磨き粉に副作用はあるのか
歯磨き粉は口に入れるものですし、子供は歯磨きのときに誤って飲んでしまうこともあります。
そこで心配になってくるのが、「フッ素入りの歯磨き粉って飲んでも害はない?」ということですね。
歯磨き粉に含まれているフッ素は微量ですので、安心して大丈夫です。
歯磨き粉を作るメーカーさんも、子供の体に害がないように、よく考えて製造しています。
フッ素は「大量に一気に摂取した場合は」、何らかの副作用が起こる可能性があります。
たとえばフッ素入りのチューブ歯磨きを、上を向いて一気に山ほど飲むことでもなければ副作用が出ることはありません。
どうしても心配という方は、子供が一気飲みをしないように、手の届かない場所に保管するという対応をしましょう。
まとめ
- フッ素は虫歯予防の強い味方
- フッ素は口の中で酸を作らせないという働きをする
- フッ素入り歯磨きを使うと、歯質が強くなる
- 大量に一気に摂取しなければ、フッ素で副作用が出ることはない
歯は、傷ついたり溶けたりした部分が虫歯になりやすくなってしまいます。
硬いせんべいを食べたときや、きつく歯を磨いたときなどには、歯の表面が傷つくことがあります。
そういった原因で歯が傷つくと、歯に大切なカルシウムが流れ出てしまうこともあります。
「歯の再石灰化」というのは、傷ついた部分を元通りに修復するという意味です。
フッ素は歯の再石灰化をうながしますので、虫歯予防の強い味方だということがおわかりいただけるかと思います。