乳児から幼児へと成長していく3歳児という時期は、教えたことが一つずつ実を結ぶ大切な時期です。
歯磨きもその1つですが、子供にいろいろ教えているとき、ふと迷うこともあるのではないでしょうか。
歯を磨いた後って、ゆすぐだけでいいの?
それとも、「ゆすぎ」と「うがい」をセットでやらせた方がいい…?
今回は、歯磨きのときの「ゆすぎ」と「うがい」に注目してみました。
ゆすぎやうがいに不安を持っているママは、ぜひ参考にしてくださいね。
「3歳児の歯磨き時の疑問」うがいもした方が良いの?
日本には、外出先から家に帰ってきたときに「手洗い+うがい」をセットでするという習慣があります。
インフルエンザや風邪をはじめとする、さまざまなウィルスが体内に入り込まないようにするためですね。
うがいの目的は、人から人へ感染する病気から身を守ることにあります。
「うがい」そのものは体を守る良い行為ですが、歯磨きのときにもうがいをする必要はありません。
特に3歳位の子供の場合は、うがいが上手にできない子もたくさんいます。
歯磨きの後に上を向いてうがいをした場合、誤って飲み込んでしまう可能性もありますよね。
そうなれば、口の中にたまった食べカスや虫歯菌などを飲むことにもなりかねません。
歯磨き後の「ゆすぎ」と「うがい」は、子供が小さいときは分けてやらせるようにすると安心です。
「3歳児の歯磨き時の疑問」ゆすぐ回数は何回がベスト?
子供が歯を磨き終わったとき、何回位ゆすがせれば良いのか、迷うママも多いようです。
歯磨き粉を使わなかったのであれば、細菌をできるだけ吐き出せるように、何度もゆすぎを繰り返した方が良いです。
でも、ほとんどの家庭では子供用の歯磨き粉を使用して、磨いているのではないでしょうか。
歯磨き粉を使っているのであれば、ゆすぎは基本的に1回で充分です。
子供用の歯磨き粉には、歯を守ったり、虫歯菌と戦うための「有効成分」がいろいろ含まれています。
何度も繰り返してゆすいでしまうと、有効成分までもが吐き出されてしまい、効果が消えてしまいます。
歯磨き後のゆすぎは1回が基本で、食べカスが多いときには2回にするという方法がベストです。
「3歳児の歯磨き時の疑問」うがいのやり方はどう教える?
■うがいの教え方のコツ
- 必ず親子でうがいに取り組むようにする
- うがいの仕方を子供に見せる
- 最初は水の量を少な目にする
- 慣れてきたら徐々に水の量を増やす
はじめは「水は飲んじゃダメよ」と何度伝えても、どうしても飲んでしまうんですよね。
そういう場合は、上を向いた状態のときにやや大きめの声を出すように教えます。
「あー」と声を出すと、誤って息を吸おうとすることがなくなり、水を飲み込む率も少なくなっていきます。
うがいの練習時に大量に水を飲んでしまうと、溺れたような感覚になり、子供はうがいを怖がるようになります。
子供がうがいを嫌いにならないようにするためにも、はじめは一口含む程度の水の量で練習を開始しましょう。
まとめ
- 歯を磨いた後にうがいをする必要はない
- 歯磨き後に何度もゆすぐと、歯磨き粉の有効成分の効き目がなくなる
- 歯磨き後のゆすぎは1回で良い
- うがいはやり方を見せてあげた上でコツを伝える
大人になれば誰もができる「うがい」ですが、うがいは実はとても高度な技術が必要です。
子供がまだ3歳であれば、うがいをマスターさせるのに慌てる必要はありません。
多くの子供は、だいたい幼稚園の年長か小学校に上がる頃に、うがいができるようになるようです。
世界でうがいができるのは、日本人だけです。
私たちにとって、うがいは「当たり前の習慣」ですが、他国の人たちは大人でも出来ないのです。
かなり難しいことを練習させているという認識を持ち、慌てずゆっくり取り組みましょう。