子供の歯磨きのタイミングって、難しいですよね。
「食べた直後は歯を磨かない方がいい」という噂も耳にしますが、それって本当なんでしょうか?
また、食後すぐがダメなら、いつ磨けばいいのという疑問もわいてきますよね。
そこで、小さな子供の歯を磨くベストなタイミングについて調べてみました。
特に今回は、自分ではまだ上手に歯磨きができない1歳児の歯磨きについてご紹介しますね。
「1歳児の歯磨き」食後すぐに磨いても良い?
食事の後に歯磨きをするという習慣は、虫歯予防の大切な習慣です。
でも、ごはんを食べた直後に歯を磨くというのは、良くないといわれています。
なぜかというと、物を食べた後というのは、口の中にいる色々な細菌が活発に動き回るからです。
口の中には、目には見えないさまざまな雑菌が入り込んでいたり、元々住み着いている善玉菌もいます。
良い菌も悪い菌もいるわけですが、こうした細菌が動き回っているとき、歯を磨くと表面が傷ついてしまいます。
歯の表面はエナメル質に守られているのですが、それが傷ついたり溶けたりすると、その部分が虫歯になりやすくなります。
「1歳児の歯磨き」…食後何分位に磨けば良いの?
では、歯を磨く理想のタイミングはいつなのでしょうか。
実は、物を食べてから時間が経ちすぎても、歯磨きの効果は下がってしまいます。
食べて30分以上経ち、もしも口の中に虫歯菌がいた場合は、その虫歯菌が食べカスを利用して「酸」を作り始めてしまいます。
酸を作るとやがて歯が溶け、虫歯になっていくのです。
物を食べたら、だいたい10分か15分後位から歯磨きをスタートするのが良いタイミングです。
食事を終えて、お皿を洗ったり、少しくつろいだら歯磨きを開始するという感じでちょうど良さそうですね。
「1歳児の歯磨き」…タイミングについて
ここでは、1歳児ならではの「歯磨きのタイミング」の難しさについて考えてみます。
食事をとる度に毎回、理想のタイミングで歯磨きができれば、ママに苦労はありません。
でも……1歳の子供って、そう親の思いどおりにはならないんですよね。
食べたとたんに眠くなることもあります。
食べた後はおもちゃに夢中になり、歯磨きをさせてくれないこともあります。
どうしても歯磨きをする回数が減ってしまうとか、ゆっくり口を開けてくれないという悩みを持つ方は多いかと思います。
そこで、パパやママがじっくりていねいに磨いてあげるのは、「できそうなとき」だけにして、他の方法も積極的に取り入れていきます。
たとえば、歯磨きはできなくても、せめて「ぐちゅぐちゅぺー」と水でゆすいで食べカスを吐き出させるようにするなどです。
まだ上手にゆすげない場合は、食後にお水やお茶をしっかり飲ませるようにします。
口の中に虫歯菌がいなければ、食べカスが残っていても虫歯にはなりません。
日頃から虫歯菌を抑えるためにも、キシリトールやフッ素配合の歯磨き粉を使っておくというのも、安心ですね。
まとめ
- 食べてすぐに歯磨きをするのは避けるようにする
- 食後10分か15分程度が過ぎたら、歯磨きを開始するのが理想
- 歯磨きができないときは、ゆすぐようにする
- 虫歯菌を抑える歯磨き粉を使うのも効果的
キシリトールには、虫歯菌を抑えるだけでなく、虫歯の原因となる「酸」や「歯垢」を作らせないという力があります。
小さな子供の虫歯菌の感染は、大多数が大人からうつったものだといわれています。
子供に虫歯菌を感染させないようにするためには、大人が使ったお箸やスプーンを使わないことが重要です。
また、知らず知らずのうちに子供に触れているときに虫歯菌をうつしてしまうこともあります。
虫歯菌はくしゃみや咳などで唾液が飛んだときにも感染します。
大人の口内環境を整えるために、パパやママがキシリトールガムを噛む習慣を持つと良いという研究結果もあります。