子供を虫歯にさせないためには、小さい頃の歯磨きが重要っていいますよね。
1歳位の子供は、まだ自分で上手に磨けないので、歯磨きはパパやママの腕にかかっています。
でも、「歯磨きの回数は、1日何回が良いのか」など、いろいろと迷う方も多いようです。
そこで今回、1歳児の歯磨きについて、いろいろと調べてみました。
歯磨きのベストなタイミングや時間などを紹介していきますので、ぜひご一読くださいね。
1歳児は1日に何回歯磨きさせれば良い?
大人も子供も、食事の後には歯磨きをするのが理想です。
離乳食が始まり、1日3回ご飯を食べるようになったら、歯磨きも3回しようということですね。
ただ、ここで1つ注目しておきたい点があります。
赤ちゃんの口の中には、虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」がいません。
歯のすき間や口の中に「食べカス」があったとしても、それだけで虫歯になるわけではありません。
「ミュータンス菌+食べカス(糖分)」がセットになったとき、酸が生まれて歯を溶かし、虫歯になるのです。
菌は目には見えないので、1歳児の子供の口にどれ位の虫歯菌がいるのかは見えません。
しかし、まわりの人(主に大人)から虫歯菌をうつされていなければ、小さな子供が虫歯菌をたくさん保有している可能性は低いです。
動き回ったり泣いたりする年齢の子供の場合は、理想通りに毎食後に磨けないこともありますよね。
「食事とおやつの後は意地でも歯磨きを!」と神経質になるのではなく、虫歯菌を防ぐさまざまな方法へと視野を広げると良いですよ。
1歳児の歯磨きはタイミングが難しい
歯磨きのベストなタイミングは、食後10~15分程度たってからといわれています。
実は物を食べた直後は、口の中でいろんな細菌が活発に動きますので、歯を磨いてしまうと表面に傷ができやすいのです。
食べた後は飲み物を飲んだり、可能なら水で口をゆすぐ程度にしておき、磨くのは10分後くらいからにしましょう。
でも、多くのママを悩ませるのが「1歳児は動き回る」ことや「気が向かないと歯磨きをさせてくれない」ことですよね。
この場合もあせらずに、子供のごきげんが良いときを見計らって磨いてあげるという考え方で大丈夫です。
ここでは、子供の歯を虫歯リスクから守る方法をご紹介します。
■子供を虫歯から守る、歯磨き以外の方法
- 大人からの虫歯菌感染を防ぐため、お箸やスプーンなどを大人と共有しない
- 糖分が入ったジュースやおやつを控える
- 何かを食べた後は、ゆすいで吐き出させる習慣をつける
- まだゆすぎが上手くできないときは、水やお茶などを飲ませる
1歳児の歯磨きはどれくらい時間かければ良い?
子供のきげんが良く、歯磨きをさせてくれるチャンスが訪れたら、きちんとていねいに磨いてあげたいですよね。
歯医者さんと同じように、子供をあお向けに寝かせて口を開けさせると、奥歯までしっかり磨くことができます。
ただ、長時間じっとしたり口を開けたりするのは、子供にとって苦痛です。
できれば15分~20分かけて1本ずつていねいに磨くのが理想ですが、1歳児なら5分位で嫌になるというのが現状です。
短時間で磨ける歯ブラシを使ったり、歯に良い成分が含まれた物などを使えば、虫歯になりにくくしてあげられます。
■いろいろな歯磨きグッズを使って虫歯菌を抑える
- 虫歯菌の繁殖を抑えるキシリトール入りの「はみがきめんぼう」
- 子供の口に入りやすい「仕上げ専用歯ブラシ」:コンビから発売
- ゆすぎができるようになったら子供用のマウスウォッシュを使う
まとめ
- 赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌はいない
- 何かを食べた後は、毎回歯磨きをするのが理想
- 食べカスだけでは虫歯にならないので、虫歯菌を防ぐ方法も取り入れると良い
- 歯磨きグッズを工夫することで、虫歯菌を抑える方法が効果的
はじめにお伝えしたとおり、虫歯になるメカニズムは「ミュータンス菌」と「食べカスの中の糖分」が組み合わさることにあります。
理想通りの歯磨きができなくても、虫歯菌を抑えることさえできれば、虫歯にはなりません。
無理やり押さえつけて歯磨きをすると、歯磨きが大嫌いな子になってしまいます。
歯に良いグッズをいろいろ使って、上手く1歳児という大変な時期を乗り越えましょう。
もう少し大きく成長したら、キシリトール入りタブレットやガムを食べさせるなど、対策の方法も広がっていきます。