子供用の歯磨き粉を選ぶとき、どれを買えばいいかわからなくて迷ってしまいますよね。
種類も味もメーカーも豊富すぎる…と感じるのではないでしょうか。
その中でも特によく目にするのが、「キシリトール配合」の歯磨き粉です。
今回は、「キシリトールは歯に良いって聞くけど、本当のところはどうなの?」という疑問にお答えします。
「子供の歯磨き粉選び」キシリトールがいいって本当?
■キシリトールって何?
- 虫歯になりにくい、天然の「甘味料」
- カリフラワーやナスなどの野菜に含まれている
- イチゴからも発見されている
- シラカバなどの樹木から原料を取り、作られたものが商品化されている
子供は大人が使っているような、きついミント味の歯磨き粉は苦手ですよね。
でも、キシリトールは「甘味料」なので甘みがあり、子供でも受け入れやすい味がします。
甘味料でありながら「虫歯になりにくい」という点が、親にとっては嬉しいですね。
キシリトールは、WHOや米食品医薬局からも、厚生労働省からも安全性が認められているんです。
よほど大量に摂取しなければ、体への影響はほとんどないといわれている、優れた甘味料なのです。
キシリトール入りの歯磨き粉には効果がある?
北欧では昔から、歯の健康を保つためにキシリトールガムを噛む習慣があります。
ガムなどでキシリトールを口にする人は、摂取しない人より、虫歯の発生数が少ないと証明されています。
■キシリトールの効果
- 口の中で、虫歯菌の活動をおさえる
- 虫歯菌の増殖を邪魔する
- 唾液の分泌を促すことで、歯の再石灰化を増進する
キシリトールは、虫歯菌の活動をおさえるだけでなく、唾液の分泌も促すんですね。
虫歯を防ぐためには、唾液はとても大切です。
大きな子供であれば、キシリトール入りのタブレットやガムを適度に口に入れることで、虫歯を防ぐことができます。
ただ、子供がまだ小さい場合は、誤って飲み込んで喉に詰まらせる危険がありますね。
キシリトール入りの歯磨き粉を使って、歯のすみずみまで磨いてあげるようにしましょう。
キシリトール入りの歯磨き粉に副作用はある?
キシリトールは、私たちに馴染みのある歯磨き粉やガム以外にも、薬剤として使われることがあります。
糖尿病や糖尿状態の患者さんに、点滴や注射で血液に直接投与するという方法で使われているのです。
急速に大量のキシリトールを投与すると、まれに副作用が出ることがあるようです。
でも、歯磨き粉はゆすいで吐き出すものだし、大量に飲み込むこともありませんね。
むしろ、副作用で心配があるのは、キシリトール配合のガムやタブレットです。
もちろん、たくさん食べなければ問題はありませんが、次から次へと口にすると下痢になることがあります。
キシリトールには「腸で吸収されにくい」という性質があります。
他には、「水分を含みやすい」のも特徴ですので、体内の水を含み、腸の中の水分を増やしてしまいます。
こういったことが原因で下痢をすることがありますので、大量に食べさせないようにしましょう。
まとめ
- キシリトールの安全性は世界のいろんな機関で認可されている
- キシリトールとは、天然の甘味料である
- キシリトールは虫歯菌の活動をおさえてくれる
- 大量に摂取すると、下痢などの副作用を起こすことがある
ドラッグストアやネットでは、いろんな歯磨き粉が販売されていますね。
歯医者さんでは、市販されていない歯磨き粉を取り扱っていることもあります。
キシリトールをはじめ、歯磨き粉には虫歯になりにくい有効成分が入っています。
歯磨きの後の「ゆすぎすぎ」には注意しましょう。
何度も繰り返してゆすぐと、歯に良い成分を全部吐き出してしまうことになりますよね。
基本は1回、汚れがひどいときには2回のゆすぎを習慣にしてください。