子供は、大人が考えられないほど動き回りますね。
「歯磨きのときくらい、じっとして!」と思うこともあるのではないでしょうか。
食後の歯磨きは、虫歯を防ぐための大事な習慣です。
でも…歯磨きは一歩間違えると、大きなケガにつながることがあるようです。
今回は、子供の歯磨き中に起こった事故について調べてみました。
「うちの子、いつもガサガサしてる…」と思ったママは、ぜひご一読ください。
子供の歯磨き中の事故はとても多い!
歯ブラシを口に入れた状態で転倒してしまうと、口の中にケガをすることがあります。
歯磨き中の事故は、歩き始めの頃が一番多いといわれています。
平成25年に東京消防庁が公表した、5歳までの子供が歯磨き事故の件数は、5年間で215件もありました。
「うわ、多い!」と思いますよね。
でもこれは事故全体の件数ではないんです。
この数には、5歳以上の子供は含まれていませんね。
そして、救急搬送ではなくて、自家用車やタクシーで病院に連れて行ったケースも含まれていないのです。
…ということは、子供の歯磨き事故は、これよりもたくさん発生しているということですよね。
なお、歯磨き中の転倒事故で救急搬送されたのは、1歳の子供が最も多いそうです。
子供の口の中に歯ブラシが刺さったケースもある!
子供の歯磨きによる事故のうち7割が、歯ブラシをくわえて歩いた・走ったことが原因です。
他には、洗面台の踏み台から落ちてしまったとか、家族とぶつかってしまったなどがあるそうです。
■歯磨き中の転倒事故はこんなにも危ない!
- 歩き回っていたら転倒し、咽頭に歯ブラシが当たって傷を負った
- 兄弟に追いかけられて家具にぶつかり、歯ブラシが喉に刺さった
- 踏み台にしていた椅子から落ち、歯ブラシが折れて頬に刺さった
上記は全て、実際にあった事故の一例です。
昔、棒に巻かれた綿菓子を食べているときに転倒し、喉に刺さって死亡した事故もありました。
子供が長い物を口に入れるということは、とても危険なことです。
中には、歯磨きをしながら兄弟喧嘩をしてしまう子供もいるそうです。
歯を磨くという行為は、目を離すととても危険だということを、ぜひ知っておきましょう。
子供に歯磨きをさせるときの注意点
■子供を歯磨き事故から守る方法
- 子供が歯磨きを終えるまで、目を離さない
- ベビーチェアなどの固定式の椅子に座らせる
- グリップに輪っかがついた乳児用の歯ブラシを使うと安心(※上の写真を参照)
「親がそばについているなら、ベビーチェアに座らせなくてもいいのでは?」と思うかも知れません。
でも、子供の事故は、ほんのちょっと目を離したすきに起こるといわれています。
子供が歯磨き中に玄関のチャイムが鳴ったり、電話が鳴ったりすることもありますね。
万が一のことも考え、歯磨きは座ってさせるようにした方が安心です。
まとめ
- 歯磨き中の転倒事故は、歩き始めの頃が一番多い
- 歯ブラシが喉などの口腔内に刺さる事故もある
- 子供が歯磨きをしているときは、目を離さないことが大切
- 万が一のことを考え、体を固定できる椅子に座らせると安全
- 小さな子供が口の中をケガしないよう、工夫された歯ブラシもある
子育てをしている人にとって、歯磨き中の事故は他人事ではありませんね。
特に小さな子供は、すぐにバランスを崩して転んでしまいます。
ゴムで出来た、噛むだけのタイプの歯磨きグッズも売っています。
丸い形をしていて、おもちゃのような物ですので、口の中をケガすることはありません。
噛むだけでは歯のすき間の汚れは取れませんが、大人がきちんと仕上げ磨きをしてあげれば大丈夫ですよね。
子供が動き回って心配だという方は、検討してみてはいかがでしょうか。