子供の歯磨きの仕方について、迷う母親はたくさんいます。
ママ友に相談してみても、「うちはこうしてる」「うちは違う」と、意見が食い違っていることがあります。
「朝の歯磨き」についても、家庭によって違いがあり、よく話題として挙がってきます。
起きたらすぐに歯を磨かせているママもいます。
歯磨きは朝食が終わってからだというママもいますね。
今回のテーマは、「子供の朝の歯磨き」です。
「歯磨きは朝食前?」「それとも朝食後?」と迷う母親は大勢います。
この機会に朝の歯磨き方法について、知識を整理しておきましょう。
朝食前も子供に歯磨きをさせるべき?
子供に、食後の歯磨きを実践させているという家庭は多いですね。
歯のすき間や口の中に食べカスがあると、虫歯になるということは多くの人が知っています。
でも、迷ってしまうのが「朝の歯磨きはどうすれば良い?」という問題です。
起きたときは口の中がバイ菌だらけだから、早く清潔にした方が良いという意見もあります。
寝ている間に、いろんな「細菌」が口の中で繁殖するというのは事実です。
でも、就寝前にきちんと歯磨きをしていれば、食べカスは残っていませんね。
朝食前には、口の中の細菌を「ゆすいで吐き出す」ことを習慣にしましょう。
2~3回ゆすいで吐き出すようにすれば、細菌の数はかなり減らせます。
「子供の歯磨き」朝食前と朝食後はどちらが効果的?
口の中には、ミュータンス連鎖球菌という細菌が常在しています。
ミュータンス連鎖球菌は、口の中にある食べカスの「糖分」を利用して活発になります。
ミュータンス連鎖球菌+食べカスの糖分=「酸」となり、酸が歯を溶かして虫歯にしてしまうのです。
口の中に酸を作らないようにするには、食べカスのない口内環境にすることが大切です。
朝の歯磨きは、食べカスを取りのぞくためにも「朝食後」にするのがベストです。
また、中には「朝食前と朝食後の2回、歯を磨いた方が効果があるのではないか」という意見がありますね。
でも、朝食前の歯磨きにはリスクがあります。
口の中に細菌がたくさんいる状態のときに歯磨きをすると、エナメル質が溶けやすいのです。
虫歯というものは「エナメル質を溶かす」ことから始まっていきます。
就寝前にしっかりと歯磨きをし、朝起きたときは口をゆすぐという方法の方が安全です。
子供の歯磨きはタイミングが難しい
食後に子供の歯を磨いてあげたいと思っても、時間に追われていると難しいことがあります。
特に朝は、歯磨きばかりに時間をさくことができません。
幼稚園や小学校に通っている子供であれば、食事を摂ったりトイレに行ったり着替えたりと、やることがたくさんあります。
両親がどちらも働いている場合は、親は自分自身の準備もあるため、子供の歯磨きにかかりきりというわけにはいきません。
■理想的な歯磨きができないときは
- フッ素入りの歯磨き粉で磨かせる
- フッ素入りのマウスウォッシュでゆすがせる
- 口の中の細菌を減らすトローチを舐めさせる
先に説明したように、細菌と食べカスの両方が口の中にあると、虫歯になりやすくなってしまいます。
思いどおりに歯磨きができない時間帯には、磨くという方法だけに頼らず、口の中の細菌を減らすことを考えましょう。
まとめ
- 口の中の細菌は、眠っている間に増える
- 朝起きたときは水で口をゆすぎ、細菌をできるだけ外に出すようにする
- マウスウォッシュは細菌を減らすのに効果的
- 歯磨きは朝食後にさせた方が良い
虫歯の子供が少ない都道府県ランキングでは、新潟県が長年1位を取っています。
新潟県の保育園や小学校では、子供たちの歯にフッ素を塗る取り組みをしています。
また、親たちに対する歯磨き指導もしていて、12歳の子供の平均虫歯数はわずか0.4本という結果が出ています(平成28年度)。
歯磨き粉やマウスウォッシュにもフッ素配合のものがありますので、活用してみると良いですね。
また、ここ数年特に注目を浴びているのが、口の中の虫歯菌と戦う「乳酸菌」の存在です。
この乳酸菌は、実は虫歯になったことがない子供たちの口の中から発見されました。
虫歯菌と戦える乳酸菌をたくさん持っていると、歯磨きがうまくできなかった場合でも、簡単には虫歯になりにくいようです。
試してみたいという方は、「BLIS-M18」という乳酸菌の名前で検索、もしくは「ブリアン(http://kodomohamigaki.com/brian)」のホームページを参照してみてください。