最近では、2月3日の節分に、恵方巻を食べるご家庭が多いと思います。

ところで、恵方巻と太巻きは同じように見えますが、どんな違いがあるのかご存知ですか。

また、恵方巻の食べ方には、何かきまりがあるのでしょうか。

ここでは、恵方巻と太巻きの違いや、食べる意味や作法についてお伝えします。

恵方巻と太巻きは、どんな違いがあるのでしょうか。


「恵方巻」「巻き寿司」「太巻き」「細巻き」など、巻いた寿司には色々な名称がありますね。

それぞれの定義

  • 「巻き寿司」  具材と酢飯を海苔で巻いた「巻き寿司」の総称
  • 「細巻き」   一種類の具材のみを使用した細い「巻き寿司」
  • 「太巻き」   板海苔を一枚以上使用した太めの「巻き寿司」
  • 「恵方巻」   節分に食べる太めの「巻き寿司」

※一般的に、形の上からは、「恵方巻」と「太巻き」は大差がないようです。

恵方巻の起源

江戸時代の頃、関東では「細巻き」が流行し、関西ではたくさんの具材を入れる「太巻き」が流行していました。

関西で流行していた「太巻き」が「丸かぶり寿司」という名称になって流行したのが、「恵方巻」のルーツと考えられています。

これは、「恵方に向かって食べると縁起が良い」という理由からです。

「丸かぶり寿司」は、「幸運巻寿司」「恵方寿司」「招福巻」「節分の丸かぶり寿司」「節分の巻き寿司」「七福寿司」等々、色々な名称で呼ばれ、縁起が担がれました。

1989年、セブンイレブンが広島で「恵方巻」という名称の太巻き寿司の販売を始めました。これが「恵方巻」の名称の由来です。

恵方巻きの特徴

①七福神にちなみ、七種類の具材を入れるのが良いとされています。

②「恵方」を向いて丸かぶりすることから、「輪切りにされていないもの」という特徴があります。

※恵方巻と太巻きは、「巻き寿司」そのものの違いは殆どなく、節分の日に作法に従って食べるのが「恵方巻」ということになります。

恵方巻を食べる理由とは?


恵方巻のルーツを探って行くと、大正時代に遡り、大阪で節分の日に縁起を担いで食べられていた「丸かぶり寿司」に辿り着きます。

「丸かぶり寿司」は、別名「七福神寿司」「恵方寿司」とも呼ばれていました。

これが、セブンイレブンにより販売された「恵方巻」という商品名に結びついた由来と考えられます。

昔の人は、元旦に「恵方」の方角にある神社にお参りする習わしがありました。「恵方参り」と言います。

神様の中には、「悪い事を寄せつけず、幸せを運んでくれる神様」がおられるという言い伝えがあります。

「歳徳神」という神様です。この神様はその年によって起こしになる方角が変わるのです。

「歳徳神」が、おられる方角を「恵方」言います。

このことから、2月3日の節分の日に、その年の「恵方」の方角を見ながら恵方巻を食べると「健康で幸せな一年が過ごせる」と考えられるようになったのです。

また、七福神にちなみ「七つの厄災が取り除かれ、七つの福が訪れる」という縁起を担いでいるのです。

恵方巻を食べる時の作法は?


「縁起の良い」方角にちなんで名づけられたのが「恵方巻」です。

恵方巻を食べる時は、その年の「恵方」の方角を向いて食べることで、ご利益が得られると言われています。

ほかには、どんな作法があるのでしょうか。

恵方の方角を向いて食べる

その年の「歳徳神」がお越しになる「恵方」の方角から、幸運が巻きずしの中を通り、身体の中に入りこむと考えられています。

恵方巻を食べる時は、黙って食べる

恵方巻を食べる時は、「黙って食べましょう。」と言われますね。

これは、途中で話してしまうと、「恵方」の方角からせっかく入って来た「福」が逃げてしまうと言われているからです。

恵方巻は、丸かぶりして 一気に食べる

切り分ける事で、縁が切れてしまうから、と言われています。

また、恵方巻を鬼の金棒に見立て、鬼を祓うように一気に食べると良いという理由もあります。

恵方巻を笑って食べるという風習もある

地方によっては、大笑いをしてから巻き寿司を食べるという風習が伝わっているところもあります。

これは、「邪気を笑い飛ばす」という意味だそうです。笑いには、免疫力を高める効果もありますね。

「笑う門には福来る」ということわざもありますね。

まとめ

  • 関西の太巻き寿司が「丸かぶり寿司」という名称になって流行したのが、「恵方巻」のルーツ。
  • 形の上からは、「恵方巻」と「太巻き」は大差がない。
  • 節分の日に、作法に従って食べるのが「恵方巻」。
  • 節分の日に、その年の「恵方」の方角を見ながら恵方巻を食べると「健康で幸せな一年が過ごせる」と考えられている。

「恵方巻」と「太巻き寿司」の違いは、「縁起を担ぐ食べ方」にあるようです。

縁起を担ぐ食べ方で「福」を呼び込み、幸せな一年が過ごせると良いですね。

小さなお子さんには、一気に食べ過ぎて喉に詰まらせないように、少し細めの恵方巻を準備しましょう。