節分の時期になると、「恵方巻」が店頭に並びますね。
早くから予約を受け付けているところもあるようです。
節分と言うと「豆」というより「恵方巻」というイメージの方が定着した感じがしますね。
では、「恵方巻」はいつ頃から食べられるようになったのでしょうか。
また、恵方巻はいつ食べるものなのでしょう。
恵方巻の由来や意味について、お子さんにも是非、お話してあげて下さい。
恵方巻は、いつ食べるのでしょうか。
昔の大晦日(一年の終わりの日)は、2月3日でした。
大晦日の晩には、「悪いものを払って、明日から始まる新しい年が元気に過ごせますように。」と年越しそばを食べてお祈りをしますね。
節分の日にも、恵方巻を食べて「新しい一年が幸せに過ごせますように。」とお願いをするようになりました。
恵方巻を食べるようになったのは、どんな由来があるのでしょうか。
今から400年くらい前のお侍さんの時代に、海苔で巻いた「巻き寿司」が食べられるようになりました。
大阪の方で、たくさんの具を入れて巻いた「太巻き寿司」が食べられていました。
東京の方では、「細巻き」が食べられていました。
今から80年くらい前になると、「太巻き寿司」は、「丸かぶり寿司」と呼ばれるようになりました。
「巻き寿司と福の神 節分の日に丸かぶり寿司」と宣伝されて評判になったそうです。大阪の人々の間で人気になりました。
今から30年前ほど前、広島のセブンイレブンで「恵方巻」という名の太巻き寿司が売られました。
そして20年ほど前、日本全国のセブンイレブンで「恵方巻」という名で売られるようになりました。
◎今から1000年くらい昔のお侍さんの時代に、「丸かぶり」をして戦いに勝ったということです。
その頃は笹で巻いた巻き寿司でした。
◎同じ頃、節分の前の日に「海苔巻き」を食べて戦いに大勝利したというお話も伝わっています。
恵方巻を食べるのには、どんな意味があるのでしょうか。
神様の中には、「悪い事を寄せつけず、幸せを運んでくれる神様」がおられるという言い伝えがあります。
「歳徳神」という神様です。この神様はその年によってお起こしになる方角が変わるのです。
この「歳徳神」が、おられる方角を「恵方」と言います。
昔の人は、元旦に「恵方」の方角にある神社にお参りをする習わしがありました。「恵方参り」と言います。
2月3日の節分の日にもその年の「恵方」の方角を見ながら恵方巻を食べると「元気で幸せな一年が過ごせる」と考えられています。
まとめ
- 昔の大晦日(一年の終わりの日)は、2月3日だった。
- 節分の日に恵方巻を食べて「新しい年が幸せに過ごせますように。」とお願いをするようになった。
- 2月3日の節分に「恵方」の方角を見ながら恵方巻を食べると「元気で幸せな一年が過ごせる」と考えられている。
「恵方巻」という名称が出来たのは現代になってからですが、丸かぶりする「丸かぶり寿司」の由来は古くからある習わしのようです。
名前や形は変わっても、そこにこめられた人々の願いは今も昔も変わらないものです。
節分の日には、恵方巻の意味や由来についてお子さんに話してあげながら、ご家族一緒に恵方巻を味わってみて下さい。