卒業式が行われる3月は、暦の上では春ですが、まだまだ寒い時期です。温度調節も難しい時期ですね。
卒業式には、冬用のウールのコートが良いのか、春用のトレンチコートが良いのだろうか。迷いますね。
あまり寒いとダウンを着こみたくなりますが、マナーの上ではどうなのでしょうか。
また、外は柔らかい日差しが差している日でも、屋内の体育館はかなり冷え込む場合もあります。
卒業式では、コートを着たままで良いのでしょうか。
ここでは、卒業式のコートのマナーについて、さらには式場となる体育館での防寒対策についてもお伝えします。
卒業式に着る母親のコートのマナーは?
卒業式に着るコートは、どんなマナーがあるのでしょうか。
式典に参加する時は、基本的にコートは脱ぐことになるので、スーツほど神経質になる必要はありません。
とは言え、スーツの上にダウンジャケットはあまり似合いませんし、パーティーに出かけるような毛皮のコートというのも場にそぐわない感がします。
無難なのはフォーマルコートです。
黒か紺のフォーマルコートが一着あれば、卒業式以外のフォーマルシーンでも活用でき、重宝します。
あくまで卒業式なのでスーツに合わせたオーソドックスなデザインのコートを選びましょう。
- 寒い日なら冬用のウールのコート
- 暖かい日なら春用のトレンチコート(ライナー付きが温度調節しやすい。)
- ロング丈より、ショートやミドル丈のコート(嵩張らず、会場で小さく畳める。)
- ダウンジャケット、キルティングコート
- 毛皮やファー付きのコート
- 赤など派手な目立つ色のコート
- カジュアルな感じが強いコート
卒業式に着る母親のコートの色でお勧めは?
コートの色は、スーツに合わせて、黒、紺、グレーなどが理想的です。
コートは室内に入ったら脱ぐものなので、それほど堅苦しく考える必要はありません。派手な色でなければ大丈夫です。
一般的にはベージュを着ているお母さんが多いです。ベージュやアイボリーだと、入学式にも使えますね。
卒業式、コートを着たままはNG?
卒業式の式典会場では、コートを脱ぐのが基本的なマナーです。
最近、保護者が式場で「コートを着たまま」という光景を目にする事があります。
3月という時期は日によって気温が低い日も多く、体育館内はかなり冷え込むことも少なくありません。
式当日は、体育館内の数か所に暖房器具を設置する学校もあります。
しかし、広いスペースなので隅々まで行き渡るかというと難しい面があります。
そういうことを考えると「コートを着たまま」式に参加したくなる気持ちも良く分かります。
一方で、子供たちは卒業式でコートや上着は着ません。
学校関係者も来賓もコートを着て卒業式に臨む人は誰もいません。
「卒業証書授与式」という厳粛な式典だからです。
6年間という小学校過程を立派に成し得た事をお祝いする式典でもあります。
子供たちは卒業式のために、毎日練習を重ねて式に臨みます。
当日は緊張しながらも背筋をピンと伸ばして堂々とした態度で勤め上げます。
そんな子供たちの努力や成果に敬意を払うという意味でも保護者の方も、襟を正して子供たちと同じ気持ちで臨んでほしいです。
- カイロを腰や足底に入れる。
- ヒートテックインナーなどしっかり着こむ。
- ジャケットの下に薄手のカーディガンを着る。
- 発熱素材のストッキングを着用する。
- 脱いだコートをひざ掛け代りに利用する。
- 温かい素材のシューズタイプのスリッパを履く。
- パンツスーツを選ぶ。
まとめ
- 卒業式のコートは、スーツに合わせたオーソドックスなデザインが望ましい。
- コートの色は、スーツに合わせて、黒、紺、グレーなどが理想的だが、ベージュを選ぶ人も多い。
- 卒業式の式典会場では、コートを脱ぐのが基本的なマナー。
立春を過ぎ、桜のつぼみも膨らみかけた3月の卒業式シーズン。
とは言え、「春は名のみの 風の寒さや」という歌詞を思い出すような寒さの日もあります。
卒業式に備え、コート選びについても余裕を持って準備をすすめておきましょう。
また、式場の寒さ対策も怠りなく、準備万端整えて晴れの卒業式に臨みましょう。